幅広い世代68人
『文藝岡崎』38号が刊行 連続執筆は1人
岡崎文学会が手掛ける『文藝岡崎』の38号が1日、刊行された。岡崎市内と幸田町内の書店11店で販売されている。
1983(昭和58)年に創刊した『文藝岡崎』。38号には新人4人を含む40〜90代の68人(前回比4人減)が執筆した。内訳は、エッセーが56編、創作・評論などが12編。
巻頭は名古屋銀行会長の加藤千麿さんで、父親の遺品整理をしていた際に見つけた古いつぼをもとにした「本物か、偽物か」。創刊以来の連続執筆者は兵藤進一さんのみという。3月末に亡くなった三橋美千子さんの作品もある。表紙は一水会の長坂千恵さん、カットは春陽会の山本秀樹さん。
例年実施されている執筆者の懇親会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止になった。A5判、196ページ。500円。(竹内雅紀)