消毒液を無料配布
ルーチェグループ3店で実施
岡崎市内で美容室や飲食店などを展開するルーチェホールディングスが、市内の3店舗で消毒液として利用できる次亜塩素酸水の無料配布を行っている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、活気をなくす岡崎を盛り上げようと取り組んでいる。(横田沙貴)
次亜塩素酸水は塩や専用の添加剤などを水と電気分解して生成される、高い殺菌効果がある液体。厚生労働省から食品添加物殺菌料の認可を受けており、うがいや手洗いにも利用できるという。
同社は2007(平成19)年11月に美容室「ルーチェ」の開店とともに創業し、市内で美容室やイタリアンバルなど5店舗を運営。新型コロナの影響により飲食事業で予約のキャンセルが出るなどの影響があったほか、今年4月に行う予定だった入社式を中止した。各店の顧客からマスクや消毒液不足といった声を聞いていたこともあり、地域貢献につながればと計画。入社式の予算約40万円で生成器を購入して活動を開始した。
消毒液の無料配布は、美容室のルーチェ(柱4)とヘアカラーカフェL上地店(上地町)、飲食店のトンガリアーノJR岡崎駅前店(羽根町)の3店舗で実施。1人1回500ミリリットルまで。ペットボトルなどの容器は持参する。事前に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で登録してから店舗へ。
また、この無料配布を続けるためのクラウドファンディング(インターネットを活用した資金調達)も行っている。寄付金は生成に必要な添加剤の購入などに充てる。ウェブサイト「CAMPFIRE」で6月5日まで受け付ける。寄付額に応じて食事券や食材などの返礼品が用意されている。
代表の小田原慎さん(40)は「こうした厳しい時期にこそ、岡崎のために動きたいと考えた。ぜひ皆さんにご協力いただきたい」と話している。