持ち帰り、出前に活路
外出自粛の影響受け新サービス
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛や「3つの密」の回避がうたわれる中、宴会場を持つ事業所や飲食店は大きな痛手を被っている。そのような中、持ち帰りや出前のサービスを始めたり、力を入れたりする動きが加速している。(竹内雅紀)
ホテルのカレー
岡崎市康生町の岡崎ニューグランドホテルは、8日に「特製ビーフカレー弁当」(1000円)のテークアウト(持ち帰り)と宅配を始めた。9階のレストランで人気のビーフカレーに注目し、自宅やオフィスで食べてもらおうとPRしている。
白米300グラムにカレールー200グラム、福神漬けの組み合わせ。予約制(前日正午まで)で、5個以上からホテルの半径5キロ以内に限り配達も行う。また、テークアウト特典として、1個につきミネラルウオーター500ミリリットル1本を付ける。テークアウト(1階フロント)、配達ともに平日の午前11時30分〜午後2時で対応する。「ホテルのカレーをこの機会にご自宅でも味わってほしい」
予約は、同ホテル(21—0116)へ。
自宅でオードブル
同市中町のROPPONGIは、4月からオードブル(2000円〜)のテークアウトサービスを行っている。仕入れ内容によってメニューは変わるが、注文時の要望にも応じる。
2人前以上から注文を受け付ける。前日までに予約が必要で、5人前以上の場合は市内に限り配達も行う。昼でも夜でも可能だが、現状は夜用の注文が多いという。店頭での受け渡しの特典として、フルーツの盛り合わせか缶ビール人数分をプレゼント。「ご自宅で家族楽しく囲んで食事をしたい場合に利用してもらえたら。少しぜいたくな気分を味わいたい時にもお薦め」。弁当(1200円〜)のテークアウトも実施している。
予約は、同店(23—8969)へ。
店外で販売も
同市材木町の中国料理・海鮮料理「城北飯店」は、17日から同市康生通西2の岡崎シビコの地下食品売り場で弁当販売を始めた。週明けには日名北町のアピタ岡崎北店内でも行うという。
販売メニューは、人気のエビチリや陳マーボー豆腐、鶏肉のトウチ炒め、豚肉玉子炒め、天津飯、チャーハン、杏仁豆腐、ハチノスかすてらの9種類でデザートを除く平均価格は750〜800円(税別)。数量限定だが、城北飯店内でのみ受け取り可能な持ち帰り用弁当(1500〜3000円)やオードブル(2000円)に比べてお値打ち。「知恵を絞って動かないといけないと思った。状況を見ながら販売メニューを変えていきたい」
店内受け取り用の注文は2日前まで。問い合わせは、同店(21—6545)へ。