我流で自由自在
岡崎の別府さん 木工品制作に夢中
岡崎市の別府鉱一さん(69)が趣味の木工品制作に夢中になっている。
木工品に興味を持ち始めたのは14、5年前。孫の誕生を機に何かプレゼントしたいと思ったのがきっかけだった。知人から木の板材や木工品制作に必要な道具を譲ってもらい、我流で研究を続け、見よう見まねで取り組んできた。
素材は譲ってもらったケヤキの板材や流木。これまでに時計や花台、額縁、ツリー、鯉のぼり、魚をかたどったパズルなどさまざまな物を作ってきた。営んでいた豆腐店を3年前に閉め、今では知人から頼まれると制作に取り掛かるというスタイル。「木工品は素人にはやりやすく、自由自在にできるのが利点。どれも1品限りで同じ物は作れない。作品展が近づくと、あれこれ考えて眠れない日もある」と笑う。
19日の「手作り市」(岡崎市内)には「トモエ工房」という名称で出品予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。自宅での滞在時間が増える傾向にあるが「手や頭を使って何か作ると気が紛れる。手軽なのは段ボールを切って、そこに絵を描くこと。プレゼントすると意外と喜ばれる」と話す。(竹内雅紀)