出産前の不安解消へ
幸田の助産師 オンラインで母親教室
新型コロナウイルスの感染拡大の影響は各方面に出ている。出産を控えた母親向けの教室も例外ではない。幸田町の助産師岩本知帆さん(36)はこのほど、全国の助産師らが有志で行っている無料オンライン教室に講師として参加し、出産前の母親たちの不安解消に一役買った。(竹内雅紀)
無料のオンライン教室は19日までの期間限定。同町で助産院を営む岩本さんは、各産婦人科での母親教室などが中止になる現状を何とかしたいと思い、今回の企画に参加した。教室は90分1コマ。無料のオンライン会議サービス「ズーム」で行う。岩本さんが初めて講師として参加した10日には出産前の全国の母親ら20組が参加、助産師3人がサポートした。
岩本さんは共有画面のスライドを使ったり、5人単位でのグループワークを行ったりして、出産前の運動や陣痛、破水などについて説明。出産については「いかにリラックスできるかが大事。安産で元気なお子さんを産んでほしい。出産はゴールではなく通過点」とエールを送った。
岩本さんによると、新型コロナの影響で関東地方から里帰り出産をしようとして拒絶されたり、出産時の家族の立ち会いが禁止されたりしている例もあるという。「不安な気持ちはあると思うが、おなかの赤ちゃんは元気に育っている。ママたちが不安にならない生活を送るための助けになれば」と話す。
申し込みは、オンライン両親学級&児童館特別イベントから。