人の役に立ちたい
岡崎の石野君 未来の科学の夢絵画展で文部科学大臣賞
岡崎市少年少女発明クラブの石野雅宣君(六名小学校6年)が、未来の技術や様子などを表現した子どもの絵のコンクール「第42回未来の科学の夢絵画展」(発明協会主催)小学校・中学校の部で、最上位に当たる文部科学大臣賞を受賞した。石野君は水彩絵の具で描いた「はばのかわるエスカレーター」を出品した。(横田沙貴)
自由な発想を絵で表現することで、科学に対する探究心と想像力を伸ばすことを目的に実施されているコンクール。同部門には全国の小中学生が発明クラブなどを通じて作品を提出。応募総数は7063点だった。
「はばのかわるエスカレーター」は、乗り口に取り付けられたAI(人工知能)内蔵カメラで認識した利用者に合わせて階段部分の幅が自動的に変化する。作品では盲導犬を連れた障害者やつえを突いた高齢者、車いすの利用者も笑顔で乗り込んでいる。
外出先でエスカレーターを窮屈そうに利用するつえを突いた高齢者や、エレベーターが混んでいてなかなか移動できない車いす利用者を見かけた時に思いついたという。
石野君は「エスカレーターにみんなが簡単に乗れるようになれば、便利になると思った。自分のアイデアが高く評価してもらえてうれしい。今後は人の役に立つものを作れるようになりたい」と話した。