運動不足解消へ
岡崎 ごぼう先生 動画「家康棒体操」
「ごぼう先生」こと梁瀬寛さん(34)=岡崎市在住=がこのほど、自宅でできる体操「家康棒体操」を動画共有サイト「YouTube」で配信を始めた。外出を控えている高齢者らの運動不足の解消になりそうだ。(髙木駿太郎)
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で同市の春の風物詩「家康行列」が中止になったことを受け、幼少のころから家康行列を楽しんでいた梁瀬さんは、「地元の元気がなくなってしまう。自宅にいる高齢者を元気にしたい」と思い、家康棒体操を考案した。“家康”は中止になった行列から名付けた。
動画は5分。梁瀬さんと「おにぎり先生」こと長男肇くん(4)が古新聞を丸めて徳川家康の刀に見立てた棒を使用して体操する。椅子に座った状態で棒を地面と水平に持って膝を上げる体操や引っ張ったり伸ばしたりして体を動かすという内容だ。
梁瀬さんは24歳のころに鍼灸師として独立。その後、地域住民と関わるうちに、高齢者や要介護者向けの体操が少ないと感じるようになった。28歳のころに「ごぼう先生」の活動を始めた。北海道から九州といった全国各地での健康体操講演や動画共有サイトなどを行い、健康体操の普及に努めている。
梁瀬さんは「イベントの中止や小中学校の休校、外出の自粛などで運動する機会が減っている。この体操が少しでも体を動かすきっかけになって元気になってもらえれば」と話している。動画は「家康棒体操」で検索。