撤去作業始まる
東京五輪延期で聖火リレー関連
楽しみにしていた聖火リレーも延期—。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)が今夏の東京五輪・パラリンピックの延期を発表してから一夜明けた25日、岡崎市内で4月7日に予定されていた聖火リレーを周知する掲示物の撤去が始まった。(横田沙貴、竹内雅紀)
五輪延期の発表を受け、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は24日夜、26日に福島県で始まる予定だった国内における聖火リレーの延期を表明した。本来であれば、実施2週間前の24日にも愛知県内の走者と走行区間の詳細が発表される予定だった。
国道1号に面した市消防本部南側に2月6日から掲示されていた聖火リレー周知用の横断幕(縦1.2メートル、横7.2メートル)は、消防職員6人が取り外していった。市内のコース沿道周辺に設置された規制日時の案内看板は、大会組織委員会の委託業者が早急に撤去する予定だという。
市スポーツ振興課によると、リレー当日は市職員と市スポーツ推進委員の計200人体制での沿道警備を計画していた。担当者は「これまで準備した計画や物品などで、使い回せる物は使う予定。無観客や自動車で聖火を運ぶといった案が出ていたことを考えると、実施に向けもう一度計画し直せるようになったのは不幸中の幸い」と話す。
市内で7月に実施予定のモンゴル・アーチェリーナショナルチームの事前キャンプについては、25日正午時点でモンゴル側からの連絡はなく、調整を進めている。同市は2018(平成30)年4月にモンゴルアーチェリー協会と強化キャンプなどの実施に向けて協定を締結。現在男子選手1人の出場が内定している。