臨時休校中の卒業式
岡崎小 藤田医大関係者が感謝の花贈呈
公立小学校の卒業式が19日、各地で行われた。岡崎市内は新型コロナウイルスの感染予防のため臨時休校期間中だが、「卒業生と教員、保護者のみ出席」、「内容を精選して式典の時間を短縮」という条件付きで実施。47校で3682人(男子1949人、女子1733人)が学びやを巣立った。(横田沙貴)
岡崎小では、卒業生120人が小田昌男校長から1人ずつ卒業証書を受け取った。卒業生が6年間の思い出を振り返りながら恩師や保護者らに感謝の気持ちを伝える「別れのことば」は、臨時休校のため事前練習の時間が取れなかったが、心を込めて懸命に発声していた。
式辞では、新型コロナウイルスに集団感染したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客・乗員を受け入れていた藤田医科大学岡崎医療センター(針崎町)に向けて、4〜6年生が応援の言葉を書いた寄せ書きを贈ったことを紹介。小田校長は「周囲から中傷を受けるなど悲しい思いをした児童が今回の行動を取ったことに、真の優しさを感じている。120人の卒業生は私の自慢で、学校の誇りだ」と述べた。
式後、同センターの守瀬善一岡崎病院準備室長をはじめとした医師や看護師、事務員の12人が来校。児童の行動に感謝を伝えるために「思いやり」の花言葉を持つチューリップの生花を卒業生全員に手渡した。