「木材」でSDGs(目標)達成
岡崎 学識者が講演
木材利用で持続可能な開発目標(SDGs)達成を—。岡崎市明大寺本町の愛知県西三河総合庁舎で7日、講演会「林業・木材産業・建築業とSDGsについて」が開かれた。専門家2人が森林や木材、建築の観点から、世界が掲げるSDGsへの貢献について熱弁を振るった。 (竹内雅紀)
西三河林材団体連合会(岡崎木材組合、額田木材製材業組合)と岡崎森林組合の共催。名古屋大学大学院生命農学研究科の福島和彦教授は「日本は地球温暖化について鈍感。省エネでは温室効果ガス排出ゼロは不可能」とし、2030年までの17の国際目標について「1つだけでもやればいいというわけではない。全てを満たさないといけない」と強調した。
温室効果ガス排出ゼロに向けた取り組みとして造林や植林を挙げた。岡崎市についても触れ「総面積のうち約6割が森林。これは日本の縮図であり、恵まれた環境を活用してSDGsを推進すべき」などと語った。
また、同科の山崎真理子准教授は「森—街連携を構築する都市の木質化」と題して、森林資源の利用などに言及した。