日豪の関係強化に貢献
岡崎出身の指揮者 村松さんが外務大臣表彰報告
来月4日に市民会館でコンサート
岡崎市出身の指揮者村松貞治さんが音楽を通じて日本とオーストラリアの相互理解の推進や関係強化に貢献したとして、今年度の外務大臣表彰を受賞した。2月4日に市民会館あおいホールで開かれる「中学生のためのコンサート」に出演するため来日。24日には岡崎市役所を訪れ、受賞を報告した。(横田沙貴)
村松さんは愛知県立豊野高校を卒業後、単身渡英して欧州各地で音楽を学んだ。2008(平成20)年に文化庁の新進芸術家海外研修制度を利用してオーストラリアのシドニーに渡り、研さんを積んだ。研修は2年で終了したが、現地で出会った日本人女性と結婚し、以降シドニーに定住している。
シドニーを拠点にストラスフィールド交響楽団芸術監督やシンフォニア・ジュビラーテ芸術監督、エクセルシア・カレッジ非常勤講師などを務め、日本の名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団なども指揮する。15年からは日本語で歌う「シドニーさくら合唱団」の指導も行い、後進育成にも力を入れている。現在は、同カレッジと地域住民が参加したオーケストラの立ち上げに関わっている。
村松さんは「実力以上の賞を頂いたと感じるが光栄だ。今後一層身を引き締め、シドニーで音楽の裾野を広げる運動を進めたい。そして、シドニーの皆さんと音楽をつくっていきたい」と話した。