初出場で全国制覇
六ツ美北中 女子駅伝部が快挙
岡崎市六ツ美北中学校女子駅伝部が、15日に滋賀県で開かれた「第27回全国中学校駅伝大会」に初出場し、優勝した。愛知県内の中学校が同大会で優勝するのは、男女通じて初めて。(横田沙貴)
全国の予選通過チームや地元選抜チームなど計49チームが出場。5人の選手が2キロ(第1、5区は3キロ)走り、たすきをつないだ。序盤から上位を維持し、第3区の2年鈴村愛菜さんが先頭に躍り出た。4区で後続チームの追い上げがあったが第5区の桟敷真菜美さんが快走。2位に23秒差をつけ、41分43秒でゴールした。鈴村さんと桟敷さんは区間賞も獲得した。また、各チームの補欠選手や開催地の選抜選手142人による2キロの走行タイムを競う「オープンレース」では1年の渡邉有咲さんが2位になった。
同部では3年前からランニングフォームの改善や、走る距離や目標タイムの異なる10の練習メニューの導入、部員1人1人が練習や食事の内容などを記録し、考えて行動するなど、独自のトレーニングに取り組んだ。この時期に異動してきた顧問の太田周作教諭は、前任地での全国大会出場経験を生かし、独自の方針を固めた。
西三河、愛知県の地区予選では共に大会新記録で優勝。予選の結果から算出された事前ランキングで全国1位になった。選手らには精神的重圧がのしかかったが、笑顔を絶やさず、誰にでもあいさつして緊張をほぐした。その結果、チーム自体の魅力も高まり、愛知県外の駅伝関係者からも応援され、背中を押された。
主将の小山心結さんは「たくさんの人に応援してもらい、ずっと目標にしていた日本一になることができてうれしい。後輩には2連覇して、太田先生をもう一度表彰台の一番高い場所に連れて行ってあげてほしい。これからも駅伝を続けたい」と話した。
出場した選手は、次の皆さん。
- 3年=小山心結、桟敷真菜美、平岡彩花
- 2年=鈴村愛菜、小嶋聖來、金田茉耶
- 1年=松山由奈、渡邉有咲