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東海愛知新聞

製造作業を効率化

岡崎の大和化成工業 荻野さんがあいちの名工に選出

自動車用プラスチック部品製造などの大和化成工業(岡崎市保母町)の技術部工法開発課工法開発係長の荻野陽介さんがこのほど、愛知県内のものづくりを支える技術者や職人を顕彰する今年度の「愛知県優秀技術者」(あいちの名工)に選ばれた。今回選出された100人中、最年少だった。荻野さんは技術力をほかの社員にも継承していくために、社内研修の講師も務めている。()

荻野さんは県立岡崎東高校、愛知工業大学を卒業後、2004(平成16)年に同社に入社。これまで自社製品の製造作業効率化や生産能力の向上などにつながる専用機械の開発に取り組んできた。開発した中には、ゴムに似た性質を持つ樹脂「エラストマ」と硬質な樹脂「ポリプロピレン」を組み合わせた部品を一度に作成する機械をはじめ、手作業より10倍以上の効率を発揮する機械もあるという。

設備開発は、ほかの社員から寄せられた要望を受けて行うのが約半数。途中で開発が中断してしまった物もあるが、特許を取得している機械もある。

荻野さんは「自分が手掛けた機械がほかの皆さんに認められてうれしい。仕事を支えてくれている皆さんの恩に報いることができた。この成果に満足せず、技術を高めていきたい」と話している。

同社では15年から5年連続で、社員があいちの名工に選ばれている。関係者は「『つくるものを造る』にこだわる、弊社の自信につながる結果だ」と喜んでいる。

荻野さんと関係者は16日、内田康宏市長に受賞を報告。内田市長は「この地域の豊かさの元になっている産業分野の最前線で働いてくれていることに感謝している。これからも頑張ってほしい」とたたえた。

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