令和も「よいしょ」
城北中 55回目の暁天かけ足
岡崎市城北中学校とその周辺で14日早朝、同校の恒例行事「暁天かけ足」が開かれた。寒稽古の集大成となる行事は今回で55回目。生徒らは「よいしょ、よいしょ」の掛け声とともに元気いっぱいに暗闇の中を駆け抜けた。(竹内雅紀)
午前5時にグラウンドに集合した全校生徒約480人は、高さ約5メートルの大きなたき火の周囲で北欧フィンランドのフォークダンス「ジェンカ」を披露。気温1.3度と冷え込む中で、同校独自の城北体操や手を天に向かって突き上げる「天突き体操」で体を温めた。山本満夫校長は「第1回の暁天かけ足は1964(昭和39)年2月1日。平成から令和になり、時代を超えても続く行事だが、周囲の皆さんの理解があってこそできる。感謝の気持ちを込めて力いっぱい走ろう」とあいさつした。
5時20分に男女別で集団をつくり、同校を出発。県立岡崎西高校の周辺を回り、岡崎公園内を通って同校に戻る約1時間のコース(男子5キロ、女子4.5キロ)を走破した。帰校時には夜が明け、保護者が作った温かい八丁味噌煮込みうどんが提供された。
3年の梁川朱夏さんは「寒くて暗い早朝を走ることはない。疲れるけれど、友達と『よいしょ』と言いながら走るのは楽しいし、頑張ろうという気持ちになる。3年間のいい思い出になった。大人になっても忘れない」と話した。
暁天かけ足は1月の大寒周辺に行われていたが、2015(平成27)年にインフルエンザ流行で初の中止になって以降、12月開催となっている。