来年も“秋休み”実施
岡崎市教委 発表早め調整に配慮
岡崎市教育委員会は、夏の児童生徒の熱中症リスク回避と教職員の時間外労働時間の削減を目的に、今年度初めて導入した「キッズデイズ」(秋休み)を来年度も実施する。市内の全公立小中学校で来年9月30日から10月2日までの平日3日間を休校日にし、土日の10月3、4日も含め最大で5日間の休校日を設ける。これに合わせ、9月1日に行う始業式を3日分繰り上げ、8月27日に行う。(横田沙貴)
キッズデイズ期間中は、昨年まで夏期に実施していた小学校球技大会、10月の土日に行われていた中学校新人戦を実施する。児童育成センターは期間中も終日開館する。
市教委学校指導課によると、今年10月2〜6日のキッズデイズでは、新人戦などの会場で保護者や教職員らに聞き取り、キッズデイズが終わった後にアンケート調査をそれぞれ行ったところ、「小学校の球技大会は、7月に比べると熱中症の心配が少なくなった」「年度の半ばで一息つくタイミングができてよかった」といった一定の評価を受けた。
また、詳しいアンケート結果は集計中とした上で、教職員から「時間外労働時間の削減効果を感じている」という意見も出ているという。
一方、一部の保護者から「早く知らせてくれれば、家族の過ごし方が計画できる」という声も寄せられた。こうした声を受け、キッズデイズ実施の発表時期を前回より約1カ月早くした。
キッズデイズの実施は、昨年の酷暑や秋の台風などにより、球技大会や新人戦などの行事の延期・中止が相次いだことがきっかけ。度重なる延期で、教員の時間外労働時間も増加したという。