来年は9月12日開催
岡崎の花火大会 東京五輪・パラの影響
警備の関係で1カ月後ろ倒し
岡崎市は14日、来年の「岡崎城下家康公夏まつり」の「花火大会」(同市、岡崎市観光協会共催)を、9月12日に実施すると発表した。毎年8月第1週の土曜に行っていたが、来年の東京五輪(7月24日〜8月9日)とパラリンピック(8月25日〜9月6日)の開催期間と重なり、警察官や民間警備員の人手不足が予想され、十分な警備体制がとれない可能性があるため開催を約1カ月後ろ倒すことにした。(横田沙貴)
市によると、今年の第71回花火大会は48万人(主催者発表)が来場。会場警備は県警と岡崎署、市職員や観光協会、交通指導員らが実施しており、警察関係者を除いた動員人数は計約1000人。警察関係者は主催者の警備計画に合わせて同署員と県警からの応援の警察官を配備するため、動員人数は非公開。
今年の花火大会後、市は警察、民間警備会社、花火組合、桟敷席の設置業者などを交えて開催時期を検討。6月と10月の実施案も出たが、既に開催日の変更を決めた豊田市の「第52回豊田おいでんまつり」(来年9月26、27日)などと日時が重ならないよう調整した。
花火大会の規模は今年と同程度で計画しているが、協賛者の増減に左右される。ビュースポット(無料観覧場所)は、岡崎公園多目的広場や乙川河川敷など5カ所のほか、リニューアルした籠田公園、来年3月下旬開通予定の桜城橋、整備中の乙川河川緑地の3カ所が新たに加わる予定。
また、花火以外の夏まつりのプログラムは、主催の実行委員会と今後協議する。夏まつりと花火大会の開催日が離れるケースも考えられるという。
内田康宏市長は「観覧者の安全を第一に考えて決めた。ビュースポットを増やして来場者増加を目指すが、どんな形になっても致し方ない」と話した。