国内最大級の「象徴」登場
名鉄東岡崎駅前に徳川家康銅像
名鉄東岡崎駅北東に2日、馬に乗った徳川家康の銅像が市民にお披露目された。新たな岡崎のシンボルを一目見ようと多くの人が集まった。
銅像部分は高さ5.3メートル、奥行き4.8メートル、幅2.4メートル。石製で高さ4.2メートル、奥行き4.4メートル、幅2.2メートルの台座に乗せられている。台座を含めた高さは9.5メートルで国内最大級の規模だという。
日本芸術院会員で日展副理事長の彫刻家神戸峰男さん(75)が原型を作成し、羽根町のムラセ銅器が鋳造した。
桶狭間の戦いに敗れた松平元康が、徳川家康に改名し、岡崎の地で天下統一を目指して再起したころの姿を像にした。手には家臣に合図するために使う鏑矢が握られている。顔は当時の都だった京都の方角を向いている。
銅像はペデストリアンデッキ(空中回廊)の一角にある「家康ひろば」(616平方メートル)に設置。同駅ホームや駅舎からも見ることができる。夜間は銅像がライトアップされる。
また、回廊も一部供用が始まった。全長約170メートル。同駅東改札口のある駅舎3階から幅約5メートルの通路が伸び、家康ひろばと複合商業施設「オト リバーサイドテラス」を接続している。