トレンドを「形」に
岡崎生まれNY在住の小林維さん
ウエディング商品ウェブ上で販売
岡崎生まれで現在は米ニューヨークに住みながら、日本人向けのウエディング商品をデザインし、ウェブ上で販売する小林維さん(32)がこのほど、東京・渋谷で自身初となる期間限定店舗を出店した。来日中の小林さんに話を聞いた。(竹内雅紀)
小林さんは岡崎生まれだが、生後1年未満で転居。大手新聞社の記者だった父は転勤が多く、6歳で横浜市に移った。東京・渋谷の中高一貫の学校に通ったが、高校1年で退学。通信制高校を経て、AO入試(総合型選抜)で大学に進学。卒業後はIT関連企業に就職し、デザインやマーケティング、プロモーションなどウェブ関係の仕事に携わった。
5年前に結婚。システムエンジニアの夫(34)の仕事の都合で沖縄、その後ニューヨークに移った。結婚情報サイトを立ち上げ、海外の結婚式の流行などを紹介した。「人に指図されるよりは自分でやった方がいいと思った」。欧米の結婚式は日本と比べ、自由度が高いという。自身の沖縄での挙式では、参列者に着用する服装の色を指定するなどした。
自分でデザインしたウエディング商品のウェブ販売は4年前に開始。商品はドレスではなく、ウエルカムボードや席次表、両親に新郎新婦が手渡す「子育て感謝状」などのペーパーアイテム約500点。「DIY store PBW」で検索。
高校の途中まで通った渋谷での期間限定店舗(9月27〜29日)では気付きがあった。「さまざまな人と顔を合わせて話すことができ、新しい発見にもつながった。今後も米国でトレンドを押さえた物を作りたい」と意欲的に話す。