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東海愛知新聞

“還暦”祝う89日間

岡崎城 記念イベントで展示や体験など

岡崎公園内にある岡崎城の再建60周年記念事業が1日、公園内で始まった。12月28日まで、記念グッズの配布や貴重な史料の展示、ウオーキングイベントなど“還暦”を祝うイベントが89日間展開される。()

徳川家康生誕の地として知られる岡崎城は15世紀半ばに西郷氏が築いた城館が元とされ、1530(享禄3)年に家康の祖父・松平清康が現在地に移築し、田中吉政や本多康紀ら歴代城主が増改築。明治時代の廃城令で解体されたが、1955(昭和30)年ごろから市民の機運が高まり、岡崎城が再建されることになった。59年に完成し、市内初の博物館として現在も活用されている。

岡崎城4階で始まった「岡崎城天守再び―60周年展」は、再建直後に城内で行われた「徳川家康展」の展示品を中心に披露。江戸時代初期の長距離用火縄銃、1872(明治5)年ごろの解体前の岡崎城の写真パネルや、1958(昭和33)年に岡崎市が作成した再建計画の概要などが並ぶ。城内で販売が始まった御城印(300円)は、開場約1時間で60枚ほど売れ、人気を集めた。

巽閣無料休憩所では「再建当時の写真展」。再建前後の昭和30年代初頭の同公園や市内の街の様子などを納めた写真パネルを展示。一部は現在の風景も並べ、街中の変化をたどることができる。

また、インスタグラムを使ったフォトコンテストを開始。テーマは「再建60年目の岡崎」。11月29日までに同事業公式アカウント「@okazakijo60th」をフォローし、ハッシュタグ「#岡崎城再建60周年」を付けて投稿する。大賞には副賞に観光みやげ店で使える商品券5,000円分を贈る。

ほかにも、還暦を迎えた入館者へのプレゼント、矢作り実演(10月27日)、城の北にある清海掘の探索(11月の土日)などが企画されている。一部有料。

問い合わせは、岡崎城(22―2122)へ。

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