東京五輪など見据えて
岡崎で4カ国合同アーチェリー練習
日本とモンゴル、ブータン、オーストラリアの4カ国のアーチェリーナショナルチームによる合同練習が16日、岡崎中央総合公園多目的広場で始まった。きょう18日まで各国の選手ら42人が、来年の東京五輪や10月以降の各種選考会などに向けて岡崎で試合形式の練習や調整を行う。(横田沙貴)
選手は70メートル先の的に向かって次々と矢を放ち、自身のフォームや課題などを確認していた。また、岡町の愛知産業大学三河高校アーチェリー部が見学のため来場した。
日本ナショナルチームで岡崎出身の戸松大輔選手=日本体育大学=は「アーチェリーが盛んな岡崎で海外選手と交流する機会ができてうれしい。海外の選手は風が強い中でもしっかり矢を放っており、風対策という自分の課題が見つかった。しっかり練習して解決したい」と話した。
日本代表の田中伸周監督は「海外の選手との合同練習が国内でできるのは珍しい。時差や気候の違いがなく、選手にとっていい環境で練習できるチャンス。海外の選手が参加することで、国内にいながら国際大会を見据えて研さんできる非常に貴重な機会だ」と合同練習の効果を語った。
全日本アーチェリー連盟によると、日本以外の3カ国は14、15日に同広場で開かれた同連盟主催の国際大会「第3回ISPS HANDA CUPアーチェリー大会」に出場。大会後、今後の試合に向けた調整のために引き続き参加した。オーストラリアは初参加。岡崎で同大会が開かれたのは初めて。
また、モンゴルナショナルチームは岡崎市と東京五輪に向けた強化キャンプを同市で行うことを定めた覚書を締結していることから、同市で強化キャンプを実施中。あす19日まで同市に滞在する。
同大会には、13部門に国内外の171人・67チームが出場した。主な入賞者は次の通り(敬称略)。
【個人】
- 成人男子
- ①古川高晴(近畿大職員)
- ②戸松大輔(日本体育大)
- ③Taylor Worth(オーストラリア)
- 成人女子
- ①杉本智美(ミキハウス)
- ②入江優(CDWライフサイエンス)
- ③山内梓(近畿大)
- 高校生男子
- ①伊東逸稀(東海)
- ②高久雄吾(静岡県立浜松北)
- ③佐々木蓮真(愛産大三河)
- 高校生女子
- ①渡邉麻央(東京都立足立新田)
- ②加藤帆乃香(静岡県立浜松商業)
- ③三井尚美(同)
- 小中学生男子
- ①奥村礼矢(岐阜県関市立旭ヶ丘中)
- ②松岡天丸(岐阜市立三輪中)
- ③吉田悠人(奈良学園中)
- 小中学生女子
- ①二ノ井みりか(東京都町田市立堺中)
- ②福岡令菜(同志社女子中)
- ③和田蒼(岐阜市立三輪中)
- コンパウンド男子
- ①Tandin Dorji(ブータン)
- コンパウンド女子
- ①小林麻里子(ペガサスアーチェリー)
【団体】
- 男子
- ①オーストラリア
- ②ナショナルチーム男子A
- ③広島県成人男子
- 女子
- ①近大女子Aチーム
- ②ミキハウス・近大混合チーム
- ③ナショナルチーム女子B
- コンパウンド・ミックス
- ①長友文哉・伴拓磨
- 小中学生・ミックス
- ①斉藤史弥・道浦奈緒子
- 小中学生エキシビジョン・ミックス
- ①園田稚・早川晴貴