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東海愛知新聞

歌舞伎で日本をPR

ペットボトルキャップアート
岡崎城西高 22日に披露

岡崎城西高校美術部がペットボトルキャップ約10万個を使った巨大立体作品に取り組んでいる。22日に岡崎市中園町の同校で行われる文化祭一般公開日でのお披露目に向け、急ピッチで作業を進めている。

同校では2008(平成20)年から毎年巨大作品を手掛けているが、ペットボトルキャップアートは13年以来2回目。今回は、歌舞伎の十八番(おはこ)になっている演目「(しばらく)」の主人公を作成。来年の東京五輪・パラリンピックに向け、来日する外国人に日本の文化を発信しようと伝統芸能の歌舞伎を題材にした。

高さ約5メートル、幅約7メートル。キャップは、側面に穴を空けてから樹脂製の結束バンドで連結。100〜400個ほどつなげてから骨格に組み付けている。顔部分は白色のキャップで形作った後、一部のキャップを切り取り、空いた場所に赤色のキャップをつなぎ合わせて(くま)取りを表現。胴甲冑(かっちゅう)の細工や文様はキャップを何層にも重ねて立体的に仕上げている。茶色や黒色などのキャップは手に入りづらいため、スプレーで着色した。

6月下旬に組み立て作業が始まったが、形状が複雑で作業が難航し、7日現在の進ちょく率は「約70%」。地道な作業が続くが、生徒が日本文化について考え直す機会にもなっているという。部長の3年福岡桜子さんは「顔の形や装飾などの細かいところまでこだわって作っているため、高校3年間で1番満足できる作品。東京五輪に向け、改めて日本の文化を知ってもらいたい」と話している。()

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