防カメ設置に基金
市議会9月定例会に条例案上程へ
岡崎市は防犯カメラ設置費用に充てる「防犯対策基金」の設立準備を進めている。同市の昨年1年間の侵入盗は300件で県内ワースト。基金を使って市内各所に防犯カメラを取り付け、犯罪の抑止を図る。目標台数は1000台。基金設立に関する条例制定案が、29日開会の市議会9月定例会に上程される。(横田沙貴)
基金には、使途が防犯目的に指定された市民の寄付と、おかざき応援寄附金(ふるさと納税)で目的を「安全安心なまちづくり」にした寄付を積み立てる。基金で防犯カメラ設置費を賄い、カメラの維持管理も市が行う。
市安全安心課によると、防犯カメラ1台当たりの設置費は約30万円。市では現在も防犯カメラ設置費助成や、簡易設置型防犯カメラの貸し出しなどを行っているが、防犯対策にはより多くの防犯カメラが必要と考えた。また、昨年実施した市民アンケートでも回答者約2000人のうち約9割が防犯カメラ設置を希望している。
防犯カメラ助成制度は近隣自治体にもあるが、同課は「基金を設立して防犯カメラ設置を行うのは珍しいと思われる」としている。
ふるさと納税の目的には7月1日に「安全安心なまちづくり」が追加。1カ月間で3件6万円(広報課調べ)の寄付があった。