中学生がアイデア提案
岡崎 恒例の生徒市議会
岡崎市内の中学生が“議員”になって岡崎のまちづくりについて市側にアイデアを提案する「第47回生徒市議会」が8日、同市役所議場で開かれた。公立20校の代表計60人が登壇し、「岡崎アピール」「環境・防災」「国際化」「健康・福祉」「未来の岡崎」の5分野について、内田康宏市長や部長級職員らの前で自分の思いを述べた。(横田沙貴)
「岡崎アピール」では、葵中が岡崎市への愛着度を測る方法としてご当地検定「岡崎検定」の実施と、市職員の採用試験への導入のを提案。一般参加を促す方策として合格者には特製のさくらピンバッジ配布を挙げた。鈴木晃総務部長は「岡崎への愛着を客観的に示すいい方法。だが、現状は家康公検定があるため、内容などを調整しながら多くの人が参加できる仕組みを考えたい」と述べた。
「国際化」の分野では、甲山中が籠田公園や乙川リバーフロント推進事業で整備中の「桜城橋」「天下の道」の一帯で市内在住の外国人や市民が参加した大文化展「多文化共生フェスティバルin籠田公園」の開催を提案。会場には市民や中学生が造った絵画や造形作品などを並べることも話した。
河内佳子社会文化部長は「新しい公共空間の活用法として大変興味深い」とする一方、「現在竜美丘会館で開かれている『多文化共生フェスティバル』と異なり、開催は天候などに左右される。効果的に行うことができるか検証していきたい」と答弁した。
「未来の岡崎」では、常磐中が岡崎独自の地域通貨「ザッキー」導入を進める「ザッキープロジェクト」の概要を説明。専用のカードやアプリを使って市内の加盟店で買い物をするとポイントがたまるほか、企業間取引にも使うことができるとした。
鈴木英典経済振興部次長は「地域内での経済循環を目指した素晴らしい発想。まずはこうした地域通貨に安心して参加できる雰囲気を地域の中学生と行政で協力して広めることができれば、有益な地域通貨になると期待している」と答えた。