竜美丘学区に防犯カメラ
犯罪発生抑止に期待
岡崎市は4日、簡易設置型防犯カメラの運用を始めた。簡単に付け外しができる防犯カメラ50台を、犯罪多発地域に一定期間設置して犯罪発生抑止につなげる。初めての設置場所には、竜美丘学区が選ばれた。
市安全安心課によると、名鉄男川駅や竜美丘小学校などがある同学区は、侵入盗や不審者の目撃が多い傾向にあり、5月末現在での今年の刑法犯認知件数は22件。市と岡崎署、学区住民で連携して児童の登下校の見守りなどにも取り組んでいるが、今年に入ってから不審者の目撃情報が相次いでいるという。
防犯カメラ50台は市が約200万円で購入。市職員が同署とともに検討した設置場所での付け外しを行う。同学区では人や車などの出入りが多い駅や地域、通学路周辺などを中心に選定。数カ月はカメラを付けたまま様子を見る。犯罪などの抑止効果が表れれば、ほかの多発地域にカメラを付け替えるとしている。
簡易型設置防犯カメラの運用は数年前から愛知県警本部が実施。今年3〜5月には根石、矢作北、北野の3学区でも設置され、犯罪の発生抑止に高い効果を発揮したという。
だが、警察署単位で順次行っているため、設置地域が選ばれるまでに時間がかかる。より早く対応できるよう、岡崎市も独自で簡易設置型防犯カメラを購入し、活動を展開することを決めた。(横田沙貴)