味噌六太鼓3台目完成 夏まつりで披露
岡崎城下家康公夏まつりを彩る八丁味噌の醸造桶を再利用した大太鼓「味噌六太鼓」3台目が9日、完成した。太鼓は今年の同まつりでお披露目され、担ぎ上げられ、「泰平踊り」で使われる。7月下旬から岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)で展示される。(横田沙貴)
味噌六太鼓は2017(平成29)年に1台目が制作され、18年からは市民有志の「味噌人会」(三浦和也会長)が主体になって制作に取り組んでいる。直径が6尺(約2メートル)あることなどが名前の由来。
太鼓の長さは約1.6メートル。牛革の打面には三つ葉葵の紋が描き入れられている。今年は八丁味噌(カクキュー八丁味噌)とまるや八丁味噌の2社から提供された、約150年前に造られたとされる桶の底板を使用。2社の桶を同時に使ったのは初めてだという。
この日は会員ら約60人が同市滝町の滝山寺で、緑色のロープで桶と打面を締め上げながら固定する仕上げ作業に取り掛かった。完成後は会員の男性が太鼓を担ぎ上げながらバチで太鼓をたたき、境内に重厚な音色を響かせた。
三浦会長は「この活動は次世代に残り、岡崎にしかないものをつくろうと始まった。味噌六太鼓やまつりを通じて人と人とのつながりが生まれる場所をつくりたい」と話している。