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東海愛知新聞

命を守る力に一役

岡崎の栗田さん 軽度食物アレルギー題材の絵本出版

全国各地でアレルギー疾患の啓発や講演活動を行う栗田洋子さんが、幼児向けの食物アレルギー啓発用絵本『ともくんのほいくえん』を自費出版した。軽度の卵アレルギーの園児「ともくん」の給食の時間を通じて、食物アレルギーに対する幼児への意識づけにつながればと考案した。()

卵アレルギーでみんなと同じ給食が食べられない「ともくん」は、いつも担任の「なおみせんせい」と2人で給食を食べている。それを見たほかの園児の反応は―というストーリー。絵本を読む幼児が、「ともくん」がどのような気持ちなのかを想像させる構成になっている。

5児の母である栗田さんは、次女が重度のピーナツアレルギーであることをきっかけに自身の娘をモデルにした自作の絵本『ピーナッツアレルギーのさあちゃん』を自費出版して啓発に役立てている。だが、重度のアレルギー患者は絶対数が少なく身近に感じられない可能性があるとして、今回の絵本を考えた。

今回は架空の園児「ともくん」が主役だが、これまでの啓発活動を通じて知った患者の保護者、保育士、医師らのアドバイスを受けて作成。絵は和紙を切り貼りした。

栗田さんは「発想が柔軟な幼児だからこそ、想像力を働かせるような物語にするよう心掛けた。お互いを認め合い、助け合う力や心を育て、子どもたちが持つ『命を守る力』を引き出すために役立てられたら」と話している。

絵本はA4変形サイズ、フルカラー印刷で500部発行。一部は市図書館交流プラザ(りぶら)などに寄贈している。材木町のちいさいおうち(26―3083)、康生通東2の正文館書店本店(28-0111)、康生通西2の同シビコ店(24―8173)で700円で頒布している。

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