令和初日にオープン
本宿旧代官屋敷と郷土資料館
冨田病院(岡崎市本宿町、冨田裕院長)敷地内にある築191年の「旧冨田家住宅」(代官屋敷)の大規模改修が終わり、イタリアンレストランが入る「本宿旧代官屋敷」として生まれ変わった。隣接する土蔵は郷土資料館となり、改元日の5月1日にそれぞれオープンする。
1827(文政10)年に建てられた代官屋敷は、代官を務めた冨田家が明治維新まで使用していた陣屋兼住宅。1903(明治36)年に医療に転換した冨田家が旧病院兼住宅を建設後、50年間使用されていなかった。
耐震調査などを経て昨年着工した改修では、宮大工らが希少な部材のクロマツでできた柱や梁を生かして基礎部分などを修復した上で、内外装を一新。郷土資料館の土蔵は、文化や教育に造詣が深かった冨田家5代目・冨田常業(群蔵)氏が描いた岡崎城絵図を展示するなど、文化・芸術を発信する。
総事業費は国と市の補助金計2,800万円を含め8,400万円。13日には再生を祝う式典があり、冨田院長や関係者がテープカットした。同院では12日、今岡友美さんのジャズコンサートがあった。(今井亮)