ムラサキ麦をPR
名鉄藤川駅に学生考案デザイン
岡崎市藤川町の名鉄藤川駅跨線橋エレベーター棟の壁面に、同町で栽培されている地域ブランド推進品目「藤川宿むらさき麦」のPRデザインが登場した。17日には市東部地域交流センター(むらさきかん)で地元住民や市、愛知産業大学、愛知学泉大学の関係者ら約50人が出席して完成披露式典が行われた。(横田沙貴)
PRデザインは、棟(高さ12 m)の西側の壁面に、高さ7.8 m、幅が3.4 m(窓がある部分は2.3 m)の樹脂製のシートを貼り付けている。薄黄緑色の背景に、紫色の麦穂が垂れ下がっている様子を表現している。デザインは愛知産業大学造形学部デザイン学科4年の西尾天汰さん(22)が考案した。
藤川まちづくり協議会(鈴木忠会長)が設置。藤川地区の活性化に協力する同大の学生から「エレベーター棟を広告塔にする」という提案があったことから設置への検討が始まった。藤川地区は景観形成重要地区に指定されていることから、広告設置が不可能。しかし、市民対話集会で学生らが市長に直接意見を伝えるなどし、昨年6月の景観審議会の審査後、「特例」としてデザインの設置が認められた。
撤去時期は特に決まっていない。西尾さんは「ムラサキ麦のブランディングや知名度向上につながり、ふとした瞬間に『藤川はいいな』と思ってもらえたら」と述べた。同協議会の鈴木会長は「地域に溶け込む穏やかな、素晴らしいデザイン。藤川のシンボルとして末永く親しまれてほしい」と話した。