新春の青空彩る
こうた凧揚げまつりに160基
幸田町菱池一帯の田んぼで13日、恒例の「第22回こうた凧揚げまつり」が開かれた。凧の大きさや参加地域によって分けられた大凧、中凧、小凧、全国の4部門に計160基がエントリー。凧のデザインや飛ばし方などの審査が行われたほか、一般参加者も持ち寄った凧を自由に飛ばすなどして、新春の青空を大小さまざまな凧で彩った。(大山智也)
目玉でもある大凧の部には、町内の各地区のほか、企業、消防団などが最小で縦約1.9メートル、横約1.4メートルから、縦約5.8メートル、横約4.4メートルまでの巨大凧24基を出品。また、例年は中凧の部に参加していた同町幸田中央小学校凧クラブの児童らが初めて大凧の部に挑戦した。
凧揚げの前に大凧の完成度の審査が行われ、審査員らが各チームを巡って大凧の絵柄や骨組みの作りなどを確認。新選組の副長土方歳三や武蔵坊弁慶、上杉謙信といった歴史上の人物のほか、今年の干支に合わせたイノシシ、地区の名前を表す巨大な漢字一字など、個性豊かな絵柄がそろった。
実技審査では、各チームの凧の揚げ方や安定感、高さなどを審査。参加者は、長さ約200メートルの綱と糸で結ばれた大凧を協力して持ち上げ、風を正面で受けられるよう風向きに合わせて凧の方向を調整し、掛け声と同時に凧を手放して綱を引き、上空へ凧を送り出した。
左右にぶれることなく安定して揚がる凧がある一方で、バランスに欠けて蛇行しながら揚がる凧もあった。途中、手を離れた直後に地上に衝突したり、上空でほかの凧と接触してきりもみしながら墜落したりといったハプニングもあったが、多数の大凧が空を舞い、参加者や来場者の目を楽しませた。
各部の主な入賞は次の通り。
- 【大凧の部】
- 文部科学大臣賞=須美区
- 経済産業大臣賞=横落区
- 県知事賞=デンソー
- 町長賞=上六栗区凧の会
- 【全国の部】
- 町長賞=寺岡好徳(日本海内灘砂丘凧の会)
- 【中凧の部】
- 町長賞=羽佐田嘉男
- 【小凧の部】
- 町長賞=原颯佑