楽しみ方を伝えたい
岡崎の与那覇さん 泡盛の競技で全国3位
岡崎市柱町の泡盛・琉球料理専門店「いちゃりばちょーでー」で酒長を務める与那覇英立さんがこのほど、沖縄県浦添市で開かれた「第9回内閣総理大臣賞 全日本泡盛マイスター技能競技大会」で3位相当の総務大臣賞に選ばれた。全国から泡盛の専門家が集う大会での快挙に、与那覇さんは「大会は緊張したが、マイスター同士で競うのは楽しかった」と喜んでいる。(大山智也)
同大会は、琉球文化を継承し泡盛の楽しみ方をより多くの人に伝える泡盛の専門家「泡盛マイスター」の日本一を決める場。大会主催者でもある泡盛マイスター協会には約640人がマイスターとして登録されており、同大会では書類審査を通過した与那覇さんを含む9人が出場した。
競技は筆記と実技で行われ、筆記では泡盛の定義や製造法、醸造所といった泡盛に関する知識から、世界の酒文化、琉球文化などまで幅広い知識を問う内容を出題。実技では用意された8銘柄の中から指定の6銘柄を当てる銘柄選定、6種類の泡盛のアルコール度数を当てる度数選定、6種類の泡盛の中から5年以上熟成された古酒3種類を当てる古酒選定に挑戦し、実技後には審査員による口頭試問もあったという。
与那覇さんによると、筆記でやや遅れを取ったが、実技はほぼ完璧な出来だったという。しかし、古酒選定は制限時間5分と短く、非公開の別室で行われた銘柄・度数選定と異なり、関係者が見守る中壇上で行われたため、プレッシャーとの戦いになったという。
同協会愛知県支部の支部長でもある与那覇さん。今後については「沖縄以外での競技大会の知名度はまだ高いとは言えないのが現状。これからは大会のPRとともにマイスターの育成にも力を入れ、大会のさらなるレベルアップに貢献するなど、選手としてだけでなく支部長としての活動にも取り組んでいきたい」と話す。
また、同大会には与那覇さんのほかに同店の高橋真弓さんも出場し、県知事賞(4位相当)を受賞した。