教育に適した環境
康生地区に日本語学校
岡崎市康生通西1の岡崎シビコ3号館にこのほど、「岡崎日本語学校」が開校した。「康生通」交差点からひときわ目立つ外観。東南アジア中心の留学生が、日本語を学ぶとともに日本の文化や生活にも慣れようとしている。(竹内雅紀)
岡崎日本語学校を経営するのは長野県松本市に拠点を置く学校法人理知の杜(麦島善光理事長)。日本語学校の開設は初めてで、岡崎が第1号校になった理由は幾つかある。
- 長野県出身の麦島理事長が創業した麦島建設や不動産管理会社「ユニホー」(岡崎シビコなど運営)の本社が名古屋市にあり、愛知県に対して愛着があった
- 愛知県内でも名古屋への一局集中を避け、生活や文化といった教育環境面で岡崎が優れていた
- 系列会社所有の建物を活用
―が主要因。法人関係者は「康生地区は立地に恵まれている。田舎過ぎても都会過ぎても駄目。開校の目安は35万人都市。徳川家康が生まれた場所ということもあり、歴史があるまち。留学生が日本の文化や生活を学ぶには良い環境」と話す。
10月27日現在、在籍する外国人留学生は52人。高校卒業以上の学歴所有者が入学でき、20代前半が大半だ。1期生はネパール、ミャンマー、ベトナムなどが多く、卒業後は日本の大学や専門学校へ進学できるようきめ細やかな指導を行う。学校関係者によると、開校から1カ月たち生徒は徐々に学校生活に慣れてきたという。
コースは1年半と2年の2つ。授業(1コマ45分)は月〜金曜の午前中のみで、アルバイトは週28時間認められている。日本語の勉強だけでなく、生活にも慣れるようにと学校周辺に学生寮を設けた。年間授業料は48万円。卒業時には、自然な日本語の習得と日本語でのコミュニケーション能力の向上を目標としている。
2019年4月には豊橋校が開校予定。