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東海愛知新聞

正しい情報を届けたい

岡崎 つながるひろがる子どもの救急

岡崎市内の子育て支援センターで保護者らに小児救急医療の正しい情報発信を行う団体「つながる ひろがる 子どもの救急」(つなひろ)がこのほど、内閣官房主催の第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰で「薬剤耐性へらそう!」応援大使賞を受賞した。会話を重視したコミュニケーションを通して、子育てに対する不安を払しょくする地道な活動が評価された。()

薬剤耐性対策普及啓発活動で表彰

つなひろ代表の野村さちいさんは市内の小児科に勤務する小児救急看護認定看護師。インターネットが普及している現代は、抗菌薬(抗生物質)に対する誤情報が流れていることもあり、小児科に子どもを連れてくる保護者には正しい情報を伝える必要があると考えていた。

野村さんが勤める小児科では4年前から月2回の割合で子どもの病気や救急に関するミニ講座を開いており、さらなる広がりを求めて2年前に市制施行100周年記念事業「新世紀岡崎チャレンジ100」に応募し、採択された。小児科医の鈴木研史さんも副代表として活動に協力した。

同事業では、市内の総合子育て支援センターと5地区の子育て支援センターで年間24回、座談会形式の講座を開いた。開催時期に合わせて感染症や子どもの病気、誤飲の説明などの話をした。参加した保護者の反応は良く、野村さん自身も各地域の情報や「抱っこひも」などの最新の子育て事情を学ぶことが多かったという。

活動は今も継続している。市も協力し、各センターにおける講座の一部として組み込まれている。「顔を合わせての啓発、直接会って話すコミュニケーションは大事。一次医療機関はそういう役割を担っている。他のクリニックの看護師さんたちとも共同でやれたら」と、来年度以降の連携に意欲的。「当たり前のことが当たり前に誤解なくきちんと伝わる。『知っていたから防げた』と言われるよう、どこにいてもそれができるようになるのが理想」と幅広い浸透を目標に活動を続ける。

東京での表彰式では、大使を務めるタレントのJOYさんから賞状を受け取った。団体の活動はホームページ内のブログ欄で確認できる。「つなひろ 岡崎」で検索。

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