岡崎中央総合公園内の岡崎市美術博物館前で18日、市内を中心としたパン屋がこだわりのパンを出張販売する「パンマルシェin中総」が開かれた。爽やかな秋晴れに恵まれた会場には、子ども連れの家族や若い女性を中心に約4000人が来場した。(横田沙貴)

同園を運営する岡崎パブリックサービスと同館が初めて企画。近年、若い女性を中心に材料や製法などにこだわったパンが人気を集めていることから考案された。

岡崎市や幸田町、西尾市、蒲郡市、三重県などの19店が、自家製天然酵母を使った総菜パンやドーナツ、クリームパン、ベーグルサンドなどを販売。開場1時間前から行列ができ、開場時間の午前10時ごろには身動きが取れなくなるほど混雑し、30分後には商品が売り切れる店が続出した。追加のパンを持ち込んだ店舗もあったが、目当てのパンが手に入らずに落胆した様子の来場者もいた。

4店舗を巡った岡崎市蓑川町の40代女性は「有名なお店のパンの食べ比べをしたいと思って来たが、売り切れているお店が多くて残念だった」と話した。同館の担当者は「予想以上の来客に驚いている。今後は定期的に実施したい」と意欲を見せた。