停電、断水が解消
岡崎市 新城に給水車を派遣
台風24号の影響で停電していた岡崎市の一部地域が2日午後10時すぎに復旧した。
中部電力岡崎支店によると、停電地域が広範囲にわたり、倒れた電柱や樹木などでの道路の寸断があったり、電柱に飛来物が引っかかっていたりしたため被害状況の確認に時間がかかり、復旧作業が遅れたという。
停電の影響で1日朝から断水していた同市東部の大柳、小久田、夏山、切山の4町では、停電復旧により断水が解消した。
同市上下水道局総務課によると、今回の断水は、市東部の配水場に水を送るポンプが停電で稼働せず送水が停止したため。約100世帯に影響があった。
断水中は切山町の切山公民館に給水車1台を派遣し、残り3町の計7世帯に40リットルずつ水を配布した。井沢や木下、千万町などの10町では復旧状況によって約500世帯で断水する恐れがあったが、自家発電機や可搬式発電機でポンプを動かし続けたため、断水しなかった。
また、岡崎市は3日、新城市に水2トンを積んだ給水車と後方支援車(乗用車)各1台と、給水袋(5リットル入り)2000枚を持参した同局員4人を同日午後8時ごろまで派遣した。
新城市では停電の影響で2日午前10時ごろから断水が始まった。3日午後3時現在、鳳来地区の一部で1754世帯が影響を受けている。市の給水車で対応しきれなくなり、3日に日本水道協会愛知県支部に給水車の応援要請を出した。岡崎市のほか、安城市、豊橋市、豊川市からも給水車が1台ずつ派遣された。(横田沙貴)