スタンドにテラス
龍北総合運動場の基本設計
岡崎市は1日、PFI(民間資金活用による社会資本整備)で運営する「龍北総合運動場」の基本設計を公表した。約21ヘクタールの敷地に陸上競技場と野球場、テニスコート、蹴球場、アーチェリー場、多目的運動場、ジョギングコースを整備する。総事業費は51億2,481万円。(横田沙貴)
陸上競技場は全天候型ゴムチップウレタン系舗装の400メートルコース8レーンと天然芝フィールド、約1000人収容できる3階建てメーンスタンドを整備。スタンドには東西に展開する「龍北テラス」につり構造の大屋根が設置される。
野球場は硬式、軟式ともに対応し、ソフトボールや少年野球では2面利用できる。また、駐車場としても使える多目的スペースを隣接させる。テニスコートは砂入り人工芝コート8面、利用者が休憩や着替えなどに使える2階建てクラブハウス、スタンドなどを備える。
蹴球場はサッカーやラグビーなどができる。チームベンチや本部席、観客席用のスペースを確保するとともに市民から要望が多かったロングパイル人工芝を敷き詰める。アーチェリー場は既存設備を改修し、車いすでも競技を楽しめる全長70メートルの射場や屋根付きの荷物置き場を設置する。
多目的運動場はサッカーやフットサル、ゲートボールといったさまざまな競技ができる。また、臨時駐車場にできるように県道からの車両乗り入れ口を設ける。ジョギングコースは約900メートルと約800メートルの2コースを用意。コース中には休憩やウオーミングアップ用のスペース、健康づくり用の器具も設置する。
同事業は酒部建設を代表企業に置く特別目的会社(SPC)「龍北スポーツサポート」が施設整備から運営まで行う。実施設計を経て、2019年3月に着工し、20年6月の完成、翌7月オープンを目指す。