花がつなぐ心の輪
明治安田生命岡崎東営業所 独自の社会貢献活動10周年
岡崎市康生通東1の明治安田生命岡崎東営業所が独自に行う社会貢献活動「花と心の輪運動」が今年で10周年を迎えた。花の栽培や寄贈、再利用を通して、地域との絆は徐々に深まっている。(竹内雅紀)
花と心の輪運動は、同営業所のスタッフが10月ごろにプランターに植えた苗(パンジーまたはビオラ)を地域の顧客や担当企業などに育ててもらう。花が咲く12月ごろに引き取り、市内の福祉施設など5カ所に寄贈。5月ごろに施設から回収して押し花にし、メッセージ付きのしおりとして地域の顧客らに届けるという仕組みだ。花が半年近くかけて輪のように巡ることで、人の心をつなぐ「和」になっている。
2008年に「地域に必要とされる会社」を目指し年2回の割合で始動。徐々に協力者や寄贈先が増え、現在は花の栽培が難しい夏場を避けた年1回の割合だが、これまでに700人超が携わった。寄贈先の行事に参加したり、顧客とは保険の契約以外の会話も生まれたりするようになったという。同営業所の荒井朱美さん(47)は「最初は不審な目で見られたが、今では恒例行事。継続は大変だが、これからも続けたい」と話す。