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東海愛知新聞

中山間地の生活支える

JAあいち三河 来月から移動店舗車を運行

JAあいち三河(岡崎市坂左右町)は10月1日、機能集約・充実を図る「支店再編基本構想」で、支店を統廃合する市北部と東部への「移動店舗車」(移動購買店舗車・移動金融店舗車)の運行を始める。移動店舗車は支店の廃止に代わって、中山間地域の住民の生活を支える。()

昨年5月に構想を策定後、移動店舗車を導入。運行の対象となる奥殿、岩津、常磐地区や額田地区で今年4月から6月まで説明会を開き、各地の支店を利用してきた住民に理解を求めてきた。

移動購買店舗車(ほたる号)は生鮮食品(野菜、果物、精肉、鮮魚)や総菜、日配品(豆腐、牛乳)、日用雑貨、飲料水、冷凍食品、菓子類などをそろえる。祝祭日を含めた月曜から金曜まで日替わりで各地区の計51カ所を回り、それぞれ15〜60分滞在して販売する。

移動金融店舗車(ちょリス号)は貨物室が金融機関の窓口になったトラックで、預金や払い出し、普通・定期預金、相談・届出業務などを受け付ける。また各地区を担当する渉外担当職員も待機し、来店客に対応する。祝祭日を除く月曜から金曜まで各地区の計11カ所を訪れ、2時間営業する。移動店舗車は購買、金融ともに12月31日〜1月4日は休業。

9月27日には、移動店舗車の安全運行を祈願する神事が行われ、JAあいち三河や市などの関係者40人以上が出席。天野吉伸組合長は「過疎化や高齢化が進む中山間地域で、外出が困難な高齢者や自家用車などの移動手段を持たない住民の生活を守る取り組みとして移動店舗車を導入した」と説明し、「全国各地で災害が発生した場合は被災地に出向き、インフラ機能を提供する役割も担う。JAを身近に感じてもらい、『必要な組織だ』と認めてもらえるように取り組む」とした。

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