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東海愛知新聞

食文化の根幹たどる

家康館 企画展で食器など90点展示

岡崎公園内の三河武士のやかた家康館で22日、企画展「江戸時代の食―発展を遂げた生活・文化」が始まった。江戸時代の食文化を今に伝える食器類や浮世絵など約90点を展示している。12月2日までで、10月25日に展示物を一部入れ替える。()

特別展示室では、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」で登場した「奈良茶飯」や「とろろ汁」「柏餅」、徳川家康が好んだとされる「安倍川餅」「姥が餅」「八丁味噌」といった“ご当地グルメ"を、浮世絵や文献、復元模型で紹介している。

第一展示室では「江戸時代の膳と食器」と題して、食器や調理器具などを並べた。特に、家康の九男で尾張徳川家初代当主の義直が建立した「相応寺」(名古屋市千種区)の旧蔵に保管されていた膳やおわん、飯器(炊いたコメを運ぶための容器)は、ボタンや家紋などの蒔絵が施されて華やかだ。当主の妻や子女が使ったとされている。

同展の担当者は「江戸時代には食文化が大きく発展し、茶屋や屋台の登場、1日3食の生活習慣の定着など、現代の食文化の根幹が形成された。展示を通じて食の歴史をたどってほしい」と話している。

また、第1展示室では8月20日〜9月14日の岡崎城天守台石垣の発掘調査で見つかった「金箔三つ葉葵紋小菊瓦」も特別展示している。

入館料は大人(中学生以上)360円。小人(5歳以上)200円。市内の小中学生らは無料。問い合わせは、家康館(24-2204)へ。

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