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東海愛知新聞

三つ葉葵の金箔瓦

岡崎 城郭出土は全国2例目

岡崎市教育委員会は20日、岡崎城天守台石垣の発掘調査(8月20日〜9月14日)で、江戸時代初期に制作されたとみられる徳川家の「三つ葉葵紋」の金箔瓦が初めて見つかったと発表した。市教委は「三つ葉葵紋の金箔瓦が城郭から出土したのは、名古屋城に次いで全国2例目」としている。()

発掘現場の10センチ地中から出土した金箔瓦は直径11センチの「小菊瓦」。中心の紋様が三つ葉葵紋になっており、表面の大部分が剥がれ落ちているものの、漆で貼り付けられた金箔がわずかに残る。

社会教育課によると、岡崎城郭で金箔瓦が見つかった理由については、寛永年間(1624〜43)に城内(本丸)に建立されたと推定される「東照宮」への使用や、1613(慶長18)年と23(元和9)年の将軍上洛に合わせて二の丸に建造された御殿への使用などの可能性が挙げられるという。

岡崎城跡整備委員で、中近世城郭・大名墓を研究する滋賀県立大学の中井均教授は「これまで城郭の将軍上洛御殿から金箔瓦が出土した事例はないことから、徳川家康生誕の城として三代将軍・家光の保護のもとに寛永期に建立されたとされる東照宮に使用された可能性が高い」としている。

金箔瓦は、22日から12月2日まで岡崎公園内の三河武士のやかた家康館で開かれる企画展「江戸時代の食」で特別展示される。

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