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東海愛知新聞

校外学習の判断見直す

豊田 熱射病の児童死亡で エアコン設置前倒しも

豊田市梅坪小学校1年の男児が17日の校外学習後に熱射病で死亡した事故で、同校は18日、午前に全校児童約730人、午後に保護者を対象にした説明会をそれぞれ開いた。また同市教育委員会は同日付で、市内の小中学校と特別支援学校に対し、熱中症を引き起こす可能性が高い気象に応じた校外学習の中止や延期、見直しなどを含めた再発防止策の徹底を文書で通知した。

市教委によると、午前8時45分から開かれた児童に対する説明会では、籔下隆校長が男児の死亡について謝罪。「(当時の気温に応じて)校外学習を中止することができなかった判断の甘さ」を認めた上で「2度とこのようなことが起きないように安全を第一に考え、全力で児童を守る」などと話した。

同日に市役所で開かれた定例会見で、太田稔彦市長は「事前の健康確認や水分補給など通常の熱中症対策は実施された」とした上で、「これまでは校外学習をどう行うのかが前提で、延期・中止は例外的な対応だった。延期・中止を前提とした判断に方針を転換する必要がある」と述べた。また2019年度〜21年度にかけて完了を予定している特別支援学校を含めた小中学校104校のエアコン設置について、前倒しを検討する考えを明らかにした。

死亡した男児を含む1年112人は17日午前10時ごろ、校外学習で約1キロ離れた公園に徒歩で出発。約20分かけて公園に到着し、遊具で遊んだり、虫取りをしたりして約30分過ごした。学校に戻った11時30分ごろに男児が体調不良を訴え、担任と話しているうちに意識を失った。119番通報で搬送された学校近くの病院で心肺停止が確認された。

籔下校長によると、校外学習で引率の教員は救急セットと経口補水液を持参。出発前、帰校前、帰校後には児童全員に持参させていた水筒の飲み物を飲ませたという。また男児以外にも女児3人が体調不良を訴えた。

熱射病は熱中症の中でも重症度が高い。

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