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東海愛知新聞

国正町に新築移転

岡崎平和学園 1億円目標に募金活動

児童養護施設「岡崎平和学園」(岡崎市大西町)が、南に約8キロ離れた同市国正町に新築移転する。県社会福祉協議会ボランティアセンター運営委員長の鈴木盈宏さんが委員長を務める建設募金委員会は、建設費の寄付を募っている。()

現在の園舎は築40年近くが経過して老朽化が目立ち、風水害のたびに園舎より低い位置にあるグラウンドの浸水被害が発生している。資金計画によると、新園舎(定員36人)の建設費は6億円。施設側の積立金や寄付金などの自己資金9,000万円と借入金1億円、国、県、市の補助金計3億1,000万円を計上し、残り1億円を寄付で賄う見込み。今年10月に着工し、2020年4月の開園を目指している。

新園舎は、建設費とは別に約9,000万円で取得した国正町内の約4,700平方メートルの土地に、木造2階の「児童生活棟」と子育て支援室や心理療法室などが入る「管理棟」、一時避難所機能を備えた鉄骨平屋の地域交流棟を建設する。延べ床面積は約1800平方メートル。

家庭に戻る可能性がある子どもの生活や高校生らの自活練習などを目的とした借家の小規模施設2カ所(丸山町)は維持する。

寄付は建設募金委員会を中核に市内のボランティア・奉仕団体、企業、個人の協力を得て、趣意書を配るなどして呼び掛けていく。寄付方法は振り込みのほか、募金箱の設置も検討している。寄付に期限は設けていないが、1億円に到達する時期によって施設側がさらなる借り入れを余儀なくされ、今後の施設運営に影響が及ぶ可能性もある。

堀田晋理事長は「虐待などさまざまな事情で暮らす子どもが安心して成長できる施設づくりが我々の使命。多くの協力を願っています」と話す。鈴木委員長は「預かった子どもを育成する児童養護施設の思いや保護者が子どもに加える虐待の本質を考え、啓発につながる募金活動にしたい」と力を込めた。

問い合わせは、岡崎平和学園内にある建設募金委員会事務局(28―9905)へ。

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