命守るために行動を
岡崎 やはぎかんで防災講座
岡崎市西部地域交流センター(やはぎかん)で30日、防災講座「家族を守るためのボウサイ(水害編)」が開かれた。矢作川や鹿乗川流域にあり、浸水の危険性がある矢作地域の住民らが参加。自分や家族の命を守るすべを学んだ。(竹内雅紀)
冒頭に市防災課職員が同地域の水害について、市が作成した水害対応ガイドマップを使って説明した。水害を
- 内水氾らん
- 中小河川の氾らん
- 矢作川の氾らん
―の3つに細分化。①はゲリラ豪雨時にみられる側溝や下水道の排水が追いつかずに水があふれる状況、②は鹿乗川や乙川の氾らんという例を示した。内水氾らんの場合は床下または床上浸水の被害だが、矢作川氾らんの場合は住宅の2階部分に避難しても危険で、同地域のほとんどが水害に遭うとされている。
職員は「万が一の際は、危機意識を持って避難してほしい。命を落とすか落とさないかは自分たちが取る行動に懸かっている」と強調した。また、隣接する安城市内への避難について年内にも協定を結ぶことを示唆した。
このほかに、市が配信する緊急防災メール「防災くん」への登録の呼び掛け、水害に関する○×クイズ、消防団の紹介、10年前に同市や幸田町に甚大な被害をもたらした「平成20年8月末豪雨」のパネル展示などがあった。