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東海愛知新聞

食のブランド定着へ

「岡崎三昧」プロジェクトの意見交換会

岡崎市舳越町の愛知学泉短期大学岡崎キャンパスでこのほど、同市の特産品を使用した料理を研究・開発する「岡崎三昧」プロジェクトの試食・意見交換会が開かれた。同短大食物栄養学科の主導で企画され、生産者、道の駅「藤川宿」などが協力。関係者約40人が各メニューを試食し、その完成度を評価した。()

岡崎三昧は、八丁味噌(八帖町)、法性寺ねぎ(法性寺町)、ムラサキ麦(藤川町)の市特産品3種を組み合わせたメニューを考案・普及することで、特産品の消費拡大につなげる取り組み。同学科の根間健吉教授(69)らが中心となって4月から調査活動やメニュー開発などを進め、既に30品が完成した。

初の試食会には、同短大や生産者、藤川宿のほか、市内飲食店やスーパーの関係者らも参加した。試食の前に、根間教授らが活動の趣旨や歩み、各食材の成分分析結果とその特徴、加工方法などを紹介。将来的には、県や市の協力を得て小中学生を対象とした料理コンテストの開催、コンテスト入賞メニューの飲食店での提供などを通して、岡崎三昧を地域発の食のブランドとして定着させる考えだ。

試食では、30品の中から12品が用意された。焼きおにぎりの茶漬けから、カレーライス、だし巻き卵、肉まん、チョコレートクッキーまで幅広く、いずれの品も特産品3種を生のままや粉状、粒状などに加工して使用。参加者は、味や食感、香り、商品化の可能性など複数項目を評価した。

試食後には、参加者が提供されたメニューの中から特に優れているもの、改善が必要なものを挙げながら講評。法性寺ねぎなどの具材を味噌ベースで味付けし、皮の部分にムラサキ麦を使った肉まん、麦飯の上に味噌味の豚肉や法性寺ねぎを乗せた「ねぎ・むぎ・味噌丼」などが高い評価を集めた。

根間教授は「これを機に、市内の飲食店や販売店などとの横のつながりを構築し、きょうの試食会のみにとどまることなく、反省点を踏まえて発展させていきたい」とプロジェクト継続への高い意欲を示した。

同学科によると、今後は試食会での評価や意見を基に各メニューを改良し、一部メニューを11月10日から藤川宿内のレストランで提供。並行して一般向けの試食会の開催、市内飲食店でのメニュー採用などを目指し、年内を目標にレシピ本を作成する予定。

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