岡崎市 早出、遅出を試験導入
勤務時間外の有効活用へ
岡崎市は、7月1日から8月31日まで、働き方改革の一環として職員の「早出・遅出勤務」を試験的に導入する。早出・遅出勤務では、勤務時間外の時間の有効活用を目的に、定時出勤の午前8時30分を基準として前後1時間の早出と遅出を選択できるようにする。出勤時間に伴い、退勤時間も1時間変動する。(今井亮)
市人事課によると、早出勤務(午前7時30分〜午後4時15分)と遅出勤務(午前9時30分〜午後6時15分)の申請は、各部署の課長級が希望日の2週間前までに受け付ける。同じ部署内で多数の申請が同時に提出された場合は、「子育て」や「家庭の介護」を申請理由に挙げた職員を優先して調整する。また申請が認められた職員は、職場の自席にウサギ(早出)かカメ(遅出)の「三角スタンド」を置いて上司や同僚、部下への周知を図る。
市は昨年、市民がかかわる会議や説明会などの時間外業務に合わせて就業時間を調整する「時差勤務制度」や時間外勤務(残業)時間制限の義務化を試行。その後に実施した職員へのアンケートでは約1000人が回答し、「フレックスタイムの導入」や「自己管理の勤務時間調整」などを望む声があった。
同課は「子育てや介護をはじめ、居住地域の町内会活動、家庭のごみ出し、スポーツジム通いといった趣味などに早出・遅出で生まれる時間を当ててもらい、職員のワーク・ライフ・バランスにどの程度の効果があるのかを検証したい」としている。
早出・遅出勤務の導入による公共施設の開庁・閉庁時間に変更はない。