趣向凝らした演技も
岡崎46学区で運動会開催
岡崎市内47学区のうち46学区で26日、運動会が開かれ、リレーなどさまざまな種目で児童が競った。中には「競争」とは別に、学区に伝わる歴史にちなんだ演技種目やユニークな趣向を凝らした演出もあり、集まった保護者らを沸かせていた。(今井亮、大山智也)
徳川将軍家菩提寺の大樹寺の前にある大樹寺小学校では、14種目のうち4種目が家康や三河武士などを題材とした演技種目で、全校児童637人が参加した。
3、4年生の「大樹寺体操」は、太鼓に合わせて空手の動きを取り入れた体操を披露し、男子全員が家康の遺訓を暗唱。5、6年は桶狭間の戦いに敗れ、大樹寺で自害を果たそうとした松平元康(徳川家康)が住職の登誉上人に諭されて再起を誓う場面を描いた野外劇「家康の自立」を披露した。
小豆坂小学校では、6年生の代表児童4人が紙製の甲冑姿で入場行進した。
同校では毎年、運動会の入場行進時に学区社会教育委員会の関係者が甲冑を着て参加するのが通例になっている。
昨年7〜10月ごろ、当時の6年生(現中学1年生)児童らが、総合学習の一環として学区総代会などと協力し児童用の甲冑を作成。既に校内イベントでお披露目されたが、全校児童や保護者、学区住民など多くの人に完成した甲冑をあらためて見てもらおうと、今年初めて代表児童が甲冑を着て行進することになった。
甲冑は、型取りした厚紙に複数回塗料を塗り重ねて強度を補強。兜の前立てと胴には金色に輝く校章があしらわれ、一見すると紙製とは思えない本格的な作り。
頭からつま先まで戦国武将になりきった児童らは、校旗とともに入場。緊張しながらも堂々と行進し、勇壮な姿を見せると、見学者の注目を集めた。