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東海愛知新聞

学業と両立し全国V

岡崎 女子相撲の柴田さんと佐野さん

堺市で13日に開かれた「第19回全国選抜女子相撲大会」で、県立岡崎東高校1年の柴田歩乃佳さんが軽量級(65キロ未満)で、愛知学院大学2年の佐野清香さんが超軽量級(50キロ未満)でそれぞれ優勝した。岡崎市相撲教室出身で市相撲連盟に所属する2人は、数々の全国大会決勝戦に名を連ねる“常連"。学業と両立しながら日々の稽古に励んでいる。()

柴田さんは幸田町坂崎小学校同町北部中学校を卒業し、岡崎東高に進学。相撲を始めたきっかけは小学2年の時、柴田さんの足腰の強さを見込んだ母親に「勝手に参加を申し込まれた」というわんぱく相撲(岡崎青年会議所主催)だった。「土俵に上がる寸前まで泣くほど嫌だった」という柴田さん。覚悟を決めた取組で負け、こみ上げてきたのは思いも寄らなかった「悔しさ」だった。「もっと強くなりたい」。本格的に相撲を始め、小学4年の時に岐阜県郡上市で開かれた全国大会で初めての優勝を手にした。

今回は2度目の全国大会優勝。京都府の高校3年と当たった決勝戦では、得意の「押し出し」で土俵際に追い込んだが、粘り強さを見せる相手に「肩透かし」で機転を利かせて勝利した。6月には別の全国大会を控え、米ハワイで来年開かれる世界大会の日本代表選抜を見据える。

佐野さんは岡崎市六ツ美北部小学校六ツ美北中学校県立岡崎北高校を卒業し、愛知学院大学歯学部で学ぶ。その一方で同大相撲部に所属し、頻繁にあるテストなど学業の合間を縫って週6回の練習に参加している。兄、姉の影響で5歳の時に始めた相撲では、中学時代の柔道部経験も武器に、さまざまな全国大会で6度の優勝を飾ってきた。頭から当たって押して勝つ鋭い立ち合いが特徴。大分県の大学生を相手にした今回の決勝戦の決まり手は「上手出し投げ」だった。

柴田さんが目指す世界大会には超軽量級の階級がないため出場はできないが、過去に優勝した全日本女子相撲選手権大会(10月)での2連覇を狙う。

岡崎市相撲連盟の大塚孝雄理事長は「2人とも下半身の強さがあり、まっすぐ当たって押す基本に忠実なタイプ」と評価。相撲の魅力について、柴田さんは「稽古で身に付けた力がそのまま発揮でき、体格に関係なく技で勝てる」、佐野さんは「わずか1秒で勝負が付くこともある競技。その一瞬のために集中するのが楽しい」とそれぞれ話していた。

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