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東海愛知新聞

見どころは山車宮入り

あすから神明宮大祭

岡崎市内で収穫を祈念する“三大祭り"の1つとされる「神明宮大祭」があす12日、神明宮(岡崎市元能見町)一帯で始まる。13日までの2日間にわたる祭礼の中で、提灯を点灯させた8台の山車が立て続けに神明宮に入っていく最終日夜の「山車宮入り」が、最大の見せ場となる。()

氏子11町(元能見南町、城北町、元能見北町、能見北之切、能見中之切、能見南之切、材木1丁目、材木2丁目、松本町、元能見中町、柿田町)のうち、神明宮の御守を務める今年の「大年番」は元能見南町。

1958(昭和33)年に作られた同町の山車は8台の中で最も小柄で、住宅街の狭い道幅でも回ることができるように計算されている。塗装されていない総白木造りと、釘を使わないはめ込み式の構造が特徴だ。

同町では20〜60代の大人9人が囃子を担当。山車の前面に引き出される舞台で小学1、2、3、6年の女児9人が着物姿で踊る。

5日には平八稲荷神社(元能見町)裏にある平八公民館で、浴衣に身を包んだ女児5人が日本舞踊「西川流」の女性師範の指導を受けながら踊りを練習。曲調と歌詞に合わせた手の動きや首の傾け方など細かな動作に指摘が飛んだ。

神明宮大祭は、12日午前10時に神明宮境内に山車が勢ぞろいし、山車引きの安全を祈願するお祓いで幕開け。花火が入った長持ちをかついだ子どもの練り込み(午後6時)、神前奉納花火(同7時20分)がある。神明宮南の通りで行う山車の集結・ライトアップ「宵祭り山車揃え」は午前10時30分から午後9時まで。

13日は御神体を移した神輿が各町を巡る「御神輿渡御」が午前8時に始まり、正午に例大祭。午後1時からの山車引き(山車町曳き)では、囃子とともに山車が回り、時折止まって踊りが披露される。最高潮を迎える「山車宮入り」は7時20分から約2時間続く見込み。

両日とも、1時30分から小学校高学年の女児が神明宮境内にある神楽殿で舞を披露する「乙女の舞奉納」、3時から境内で「境内余興」(12日は城北中学校のオーケストラ演奏、13日は大道芸など)がある。

12日は、祭礼の合間(練り込みと神前奉納花火)となる午後6時30分ごろに、神楽殿で「奉納子供薪能仕舞」が開演する。昨年9月から神明宮で月2回開かれている観世流シテ方の近藤幸江さんが指導する「こども能楽教室」に通う広幡、愛宕両学区の小学3年〜高校2年が、演目の一部を抜粋した「仕舞」7演目を披露する予定。

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