岡崎市岡町の愛知産業大学で17日、卒業式が行われた。大学院や短大などを含む496人が学びやを巣立った。

各学科の代表が堀越哲美学長から卒業証書を受け取った。さらに、成績優秀者や、学内外での活躍が顕著な学生16人が表彰された。堀越学長は「卒業は再出発できるチャンス。大いに生かしてほしい」と祝辞を述べた。

東海愛知新聞社賞の経営学部総合経営学科の鳥山豊さん(49)は、部品塗装・加工などの三河スター(安城市)の社長。愛知産業大学三河高校電気科を卒業後すぐに同社を設立した。大学に進学しなかったことが心残りだったが、家族の後押しで入学を決め、経営を学びながら高校の教員免許二種(商業、公民)も取得した。会社経営との両立に苦労したという。

教育実習では母校の三河高校に2週間赴任。自身の経験を織り交ぜて生徒と接し、最終日には寄せ書きを贈られるほど生徒に慕われた。鳥山さんは「卒業証書を受け取ると、入学からこれまでの学生生活が頭をよぎり、強い達成感を感じた。先生方や同級生、家族、従業員ら周りに支えられた4年間だった」と振り返った。(横田沙貴)

東海愛知新聞社賞以外の表彰者は次の皆さん。

学長賞

李暁天(造形学研究科建築学専攻)

森美輝(造形学部デザイン学科)

中村達(同学部建築学科)

榊原正登(経営学部総合経営学科)

赤沼量子(通信教育部造形学部建築学科)

エステル望(短大通信教育部国際コミュニケーション学科)

学園賞

木本知里(造形学部デザイン学科)

安田日向子(同)

鈴木郁哉(造形学部建築学科)

鈴木章吾(同)

夫馬佑紀(同)

今井篤(経営学部総合経営学科)

篠原卓吾(同)

岡崎市長賞

近藤由衣菜(造形学部デザイン学科)

岡崎商工会議所会頭賞

宮内直弥(経営学部総合経営学科)