岡崎市八帖町の八丁味噌協同組合(早川久右衛門理事長)は14日、昨年12月に農林水産省が地理的表示(GI)保護制度において同組合の「八丁味噌」ではなく、愛知県味噌溜醤油工業協同組合(県組合)の「八丁味噌」を登録したことへの不服審査請求申し立てを同省に行った。

八丁味噌協同組合は、まるや八丁味噌と「カクキュー」で知られる八丁味噌の2社。同組合は産地と風土が結びついたGIブランド取得を目指して平成27年6月に同省へ申請、マルサンアイ(岡崎市)やイチビキ(名古屋市)など43業者が加盟する県組合も同時期に申請していた。両者では八丁味噌の製造方法(熟成期間など)や生産地域(岡崎市と愛知県全体)が異なるため、約2年間調整を行ったが統一されなかった。

八丁味噌協同組合は「取引業者や消費者を混乱させるもので不当」などと主張。今後は同省との間で主張書面や証拠などを提出後に決定されるという。