融通利く付加価値
ヨシノ印刷 ドローン活用し新提案
岡崎市八帖北町のヨシノ印刷(吉川正敏社長)は、学校や企業の記念誌、パンフレット制作などの付加価値として小型無人機(ドローン)を活用した航空写真・動画撮影を提案している。主導する吉川直希専務(35)は「日ごろ見ることができない所を切り取れる。新たな挑戦の一つ」と話す。(竹内雅紀)
同社制作課の柴田大輔さん(35)が昨年、ドローンの導入を提案した。これまで学校や企業の航空写真はセスナ機などが主流だったが、費用面から複数箇所(学校や企業)をまとめて1日で撮影することが多く、日程調整に苦戦することもあった。
近年普及しつつあるドローンでは、飛行の融通が利き、コスト削減にもつながる。風速毎秒5メートル超は撮影を見合わせるが、翌日の実施が容易なため日程調整の負担は少ない。
最大手DJI社製(中国)のドローンを約25万円で購入した。4Kカメラを搭載しており、映像は鮮明。地上150メートルまで浮上し、1回約20分間の飛行で100〜150枚の写真が撮れる。
操作は吉川専務。国土交通省から飛行許可を得ており、全国どこでも飛ばせる。本体にはGPS(衛星利用測位システム)がついているため、風の影響を受けても設定場所にとどまることができる。撮影時は吉川専務と、画面を見ながら指示をする柴田さん、立ち会いの依頼者の3人が必須となる。半日間の撮影で5万円から。
「今まで撮れなかった角度からも撮影できる。このような活用法を生かしていろいろな提案ができれば」
問い合わせは、同社(24―1218)へ。